横浜市の最西端に位置する瀬谷区は、自然豊かで落ち着いた雰囲気のエリアです。
そんな瀬谷区のパワースポットとして人気なのが「瀬谷八福神」です。一般的には「七福神」が有名ですが、瀬谷区では1984年(昭和59年)に七福神に達磨大師を加え、全国でも珍しい「八福神」となりました。
今回は幸福を願う「瀬谷八福神」についてご紹介します。
〇妙光寺
「妙光寺」に祀られているのは、神徳・財宝・厨房の守護とされる大黒尊天です。
一説には1200年以上前に建てられたといわれており、鎌倉時代のものと考えられている梵鐘は県の重要文化財に指定されています。
〇善昌寺
家内安全・商売繁盛の神とされる恵比寿神が祀られているのは、室町時代に建てられたといわれる「善昌寺」です。
浄土宗の寺院であり、春にはしだれ桜が楽しめます。本堂の薬師如来は“目の薬師”と呼ばれて信仰を集め、寅年にのみ開帳されます。
〇徳善寺
瀬谷区のほぼ中心に位置する「徳善寺」には、財富・福徳・消災の神とされる毘沙門天が祀られています。長い歴史を感じさせる境内のタラヨウやカヤの木は、横浜市の名木古木
の指定を受けています。萩寺としても有名で、秋になると多くの人が訪れます。
〇宝蔵寺(寳藏寺)
「宝蔵寺(寳藏寺)」には、八福神で唯一の女神である弁財天が祀られています。
弁財天は芸道技術の神とされ、智恵・財福のご利益もあるといわれています。徳川三代将軍の家光公から賜った御朱印は今も人気があります。
〇西福寺
開運・安産の聖者とされる布袋尊が祀られているのは「西福寺」です。
室町時代に建てられたといわれており、境内にある椎の木は樹齢1000年を超えると推定されています。古木の荘厳な佇まいからは迫力が感じられます。
〇宗川寺
重厚な山門が訪れた人を出迎える「宗川寺」には、人望福徳を授ける神といわれる福禄寿が祀られています。
参道脇に対になってそびえ立つイチョウの大木は夫婦銀杏と呼ばれ、昔から安産育児祈願する方の姿も多く見られます。
〇全通院勢至堂
八福神の中で一番南に位置する「全通院勢至堂」には、知恵・長寿の守護とされる寿老人が祀られています。
江戸時代に建てられたといわれ、現在は徳善寺の別院となっています。境内の大藤は、横浜市の銘木に指定されています。
〇長天寺
七転八起で縁起が良いとされる達磨大師を祀っているのは、瀬谷駅にほど近い「長天寺」です。
室町時代に建てられたといわれる臨済宗のお寺です。境内には石造りの達磨大師が鎮座しています。
瀬谷八福神は、瀬谷駅を中心に廻ることができます。新春にはイベントなども開催され、多くの人が訪れています。
瀬谷駅周辺にはレンタサイクルやシェアサイクルもあるので、心地よい風を感じながら、参拝してみてはいかがでしょうか。